その未来に餞を

年始から就職活動をしていた若者がいました。
（僕の料理を食べて、「心が健康になっていく気がする」と言ってくれた子です）
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/20230125/

昨年末に、「相談したいことがある」と連絡が来てから、２か月とちょっと。
本人の頑張りが目覚ましく、１ヶ月で就職先を決め切り、そこから直ぐに引っ越しの手筈を整え、まさに今日から仕事をスタートさせました。
この間、僕らにできたことなど大してなくて、強いて言えば週に１、２回サンカクキチで話を聞いたり、ご飯を作ってあげたり、引っ越しを手伝ったりすることくらいでした。
偏に、本人の頑張りがすごい。「やれることをやればいい」と本人は言っていましたが、それができることがいかに素敵で尊いことかを、その姿からまざまざと感じさせられました。月並みなことしか言えないけれど、この先も無理のない範囲で頑張り続けてほしい。

きっと新しい環境は慣れないことも多いし、仕事が変われば求められる責任も変わってくるけれど、その責任すらも努力の末に勝ち得たある種自由だと思います。
仕事が忙しくなってくれば、サンカクキチで会えることも少なくなっていくと思うと、それはちょっと寂しいけれど、たまに遊びに来て近況を聞かせに来てくれたら嬉しいなと思います。今後僕らにできることは余りないのかもしれませんが、ちょっと大変だなって時に気軽に帰ってきて、また笑顔で送り出せるような場であり続けられるように、僕はこれからも変わらずサンカクキチを守り、発展させ続けられるように努めていきます。

その未来が、穏やかで輝かしいものであることを願って。