お互いに気持ちよく過ごせる場を作るために心がけていること

サンカクキチは若者たちの生活の場です。

週3日、14時から20時までの６時間。１週間の内の起きている時間の結構な割合をサンカクキチで過ごす彼らにとって、この場所はサードプレイスというよりも家に近しい場所なのではないかと思います。好きなことをして過ごし、時に休んだり、勉強したり、ちょっとした仕事をしたり。ハレの場というよりもケの場なのでしょう。

ケの場、つまり日常的な空間だからこそ、施設を運営する上で、できる限り彼らの自治で場を作り、維持していってほしい。だからサンカクキチでは若者たちに向けて細かくルールを定めていないし、ルールがあっても掲示していません。（入り口に掲示してあるものは来所される大人向けのものです）
彼らが自分達の生活スタイルを守りながら、お互いに気持ちよく過ごせる空間であって欲しいのです。

なので僕も余程のことがなければ小言を言ったりしないのですが、場の衛生面の維持に関しては小言を言わざるを得ません。
例えば飲み終えたペットボトルやお菓子の箱が放置されていたり、食事後のお皿の洗い方が十分ではなかったり。側から見れば小さなことなのですが、この小さなことを一つ一つこなしていくことの積み重ねが、互いの居心地の良さにつながっていくのです。

別に今できていないこと自体は問題ではなくて、ただそう言った習慣を身につける機会がなかっただけのことだと思うので、社会へ出ていくための助走期間として、サンカクキチで色々なことを学び、生活力を得て欲しいと願うばかりです。