活動報告
2023.04.07
再び母の話
以前もお母さんを想う若者たちについて書いたけど、また今回も。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/20230317/
別の若者2人と、お母さんの話をした。
1人目は、
関係のよくない母親とのやりとりの窓口を私が担当していて、最近の母の様子を彼女に伝えた時のこと。
今までとは少しちがう、母親から彼女への寄り添いの言葉があったので、それをそのまま伝えると、彼女はうつむいたまま涙ぐんでいる。それでも、暫くすると「…会いたいと思えない」「…怖い」と小さな声で教えてくれる。言葉は「怖い」だし、本心でもあると思うけど、涙にはその一言じゃ収まらないような、内訳もはっきりわからないような気持ちがあるように見えた。内訳は想像するけど、彼女が言葉にできるのを待ちたい。彼女の言葉で知りたいなと思った。
2人目は、
新年度を迎えて、どんな1年にしていきたいかと一緒に話していた時のこと。
色々な話が出る中で「母のことで困った時に、一番に手を差し伸べてくれた人にお歳暮を贈りたい」と目標を教えてくれた。普段から感謝の気持ちはあるものの、言葉にすることが難しい子でもあって、お歳暮を贈るというのが何ともその子らしく、温かい気持ちになった。そして続けて「母が悪気だけではないのもわかるけど、助けてあげたいとは思えない。今もこれからも」としっかり言った。最後にぼそっと「まあ嫌いではないですけどね…」と添えた。全部本心だし、全部言っておきたかったんだろうなあ。
2人とも20代の女性。人生の大半を母と過ごし、自分よりも母が優先すべき存在だった。抱えているものの凄さと今まさに向き合っている強さを再認識し、ずっと応援し続けたいと思った今日でした。
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ライター
坂本美波
活動報告
2023.04.07