サンカクシャ

スタッフダイアリー

2023.07.26

そりゃ、良いことばかりではないよね

地域の中で若者たちがいられる場所と時間を積極的に増やしたい。

この数ヶ月間、ずっと言い続けてきて、実際に地域の様々な場所へ若者を連れて行ったり、若者が地域参加できる機会を作ってきた。
そうした営みが実を結んだのか、最近では僕らが直接声をかけなくても、街のコミュニティへ繰り出すようになった若者もいる。若者たちの名前と顔を覚えて気にかけてくれる人も増えた。
若者たちが地域のコミュニティとつながりを持ち、街の人と過ごす時間が増えたことは本当に嬉しいし、この動きがもっと広がって欲しいとも思う。

ただ一方で、地域に繰り出すということは、それだけ接触する人の数も増えるということ。サンカクキチのような関わる人を選べる少し閉じた空間とは違い、地域コミュニティの多くはオープンだからこそ、接触する相手を選ぶことができない場合もある。それは時に、嬉しい出会いの時もあれば、心をすり減らしてしまうような相手と出会う時だってある。
万人にとって居心地の良いコミュニティなんてきっとないし、快適と思えるコミュニティでも、扉が開いている以上はどんな人が顔を出すかはわからない。僕らにとっては良いと思える場所が必ずしも、若者にとって良い場所とは限らない。そりゃそうだよね、違う人間だもの。
人の集まるところへ顔を出すということは、そうした未知との出会いの可能性を常に孕んでいる。僕もそうだけど、初めての相手と話すのは結構パワーが必要だったりする。若者たちはきっと、僕以上にエネルギーを使っているのだろう。いろんなタイプの人と出会うことはそれ自体がとても良い学びではあるけれど、せっかくエネルギーを使うなら、心が喜ぶことに使って欲しい。

ゆっくり、少しずつでいいから、若者たちが信頼できる関係性を外にも広げられるようになったら嬉しい。そのために、どう若者と地域に繰り出すのか、どう送り出すのかを、若者たちと一緒に今一度丁寧に考えたいと思う。


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ライター

早川智大

居場所事業マネージャー

スタッフダイアリー

2023.07.26