餃子屋さんの裏側

先日、1日限定で餃子屋さんをオープンしました。
詳しくはこちらのマガジン記事をお読みください。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/20230911/

出店当日、集合時間に余裕をもって現れた料理長の若者。会ってすぐ口にしたのは「失敗しないか不安です」という言葉だった。

『失敗って何があるだろう？』
「提供する寸前で餃子ひっくり返すとか…」
『いやいやそんなの失敗じゃないよ！また焼けばいいだけよ！』

そんな会話をした。

買い出しをして、餃子のタネを作って、皮に包んで、あっという間に開店30分前に。そろそろホットプレートの準備するか～、と前日までに運んでいたIKEAの大きな袋から本体を取り出してびっくり。

ホットプレートの電源プラグが…。ない…。

せっせと餃子を包んでいた若者たちの手が止まる。「え…何がないって？」と信じられない様子。うん、私も私が信じられないよ。なんで確認しなかったんだ。

「うわ〜本当にごめん！」と私が言うと、

「じゃあフライパンで焼けばいいよね！」「キチに行けばあるんだよね？」

と若者から逞しく、温かい声が。

結局、15:30頃に電源プラグは到着し（私が走ってキチに取りに行き）、このタイミングでこの日初めてのお客さんが。大きな忘れ物はしたけれど、大きな失敗ではなかったかな（と思いたい）。

スタッフがこんなミスをしても何とかなるんだから、若者はどんな失敗をしてもきっと大丈夫。
助けてもらった分のお返しを、これからたくさんさせてください。

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