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活動報告

2023.09.15

銭湯お掃除クエスト 〜若者の新たな姿を発見〜

サンカククエストでは、働きづらさを抱える若者に仕事体験の機会を提供しています。働くスキルGETも大切ですが、まだ知らぬ仕事との出会いや社会勉強の意味合いも大きく、多様な業種の方との連携を心がけています。

また、まちの人との交流の場としても貴重で、若者にとって「社会は怖くない」という安心感を与えるだけでなく、まちの人にも「こういう若者に何ができるだろうか」と考えていただくきっかけになっています。

以前からサンカクシャの活動を応援してくださる妙法湯*さんで清掃体験をしてきたので、その様子をお伝えします。
( *妙法湯 椎名町駅徒歩2分のサウナと水にこだわった銭湯 https://myohoyu.com/

3代目店主の柳澤幸彦さんは、東京都浴場組合の広報もされており、銭湯×○○のコラボをたくさん生み出すアイデアマンです。地元でも面倒見がよく、若い人を応援してくれる、あったかい柳澤さんとファミリーが運営する妙法湯。

サンカククエストのことも面白がってくださり、妙法湯の清掃クエストも快く受け入れてくださいました。

参加してくれたAさんは、バイトやボランティアと普段から忙しくしている子で、体力的にもキツイとされる清掃をなんで?と疑問でした。

居場所であるサンカクキチでは、おしゃべり好きなイメージがあったので、お仕事中はどんな様子かも気になるところ。

当日は朝早いにも関わらず、Aさんは余裕をもった到着でした。

清掃は4代目が教えてくれるということで、時間になるまで涼ませてもらうなど、最初から最後まで優しい。

今回、オトナリサンのヤスさん(安田恵輔さん)が一緒に参加してくれるということで、二人とも戦闘モードに着替えて浴室に入ります。

宮本は脱衣所から見学していましたが、沸かしているお湯からの熱気で、浴室で作業するメンバーは暑かっただろうと思います。

それでもAさんもヤスさんも熱心に取り組んでいて、本当にお疲れさまでした。

洗面台は力を入れつつ、鏡を傷つけないように避けて洗い、一方で、床は磨きすぎると滑りやすくなるので適度な強さで、など、知らなかった銭湯の事情も新鮮。

教え方が上手なこともあり、Aさんも聞き分け良く、すぐに手を動かすことができました。ヤスさんと役割分担して、スポンジでごしごし。

こういうとき、Aさんのシャワーがヤスさんにかかるハプニングあるかな、と予想します。

自分の作業に夢中になっていて、相手が近くにいることに気付かないとか、ありそうだなと。でもそんな面白いハプニングはありませんでした(笑)

また、4代目とヤスさんはときどきお話ししていたものの、Aさんはときどき会話に交ざる程度で、いつものおしゃべりはお休み。

作業の抜けも、危うさもなく、きっちりとやり抜きました。えらい。

振り返りの時間では、Aさんがお掃除が好きということが判明。今日も集中して取り組めたということで、貴重な体験に満足しているようでした。

人付き合いに関して、コミュ力が高いAさんなら特に問題ないかな?と思っていましたが、周りが男性ばかりで少し緊張したみたい。ジェンダーバランスの重要性を再認識しました。

アンケートも、他者への感謝の気持ちと、達成感にあふれていました。

「朝の時間、身体を動かすことは、夏ということもあり水仕事ということも相乗効果で、すごく爽やかな気分で終えることができました」

そして、またやりたい、と言っているようです (笑)

サンカククエストや外での活動の中に、普段とはちがう、若者のいいところが見えてきて、こちらも嬉しい思い出につながります。

Aさんがこんなに頑張れるんだ、こうやって大人と喋るんだ、といったことも分かりますし、じゃあ次のステップは何だろうと考える素材にもなります。

お仕事として切り出すために、妙法湯の皆さんには多大なるご協力をいただき感謝しかありません。

おかげで若者自身が元気をもらい、スタッフ以外の大人との接点ができました。

この日の体験を糧に、またチャレンジを続けてほしいです。


この活動は公益財団法人パブリックリソース財団様の「東京海上日動キャリアサービス 働く力応援基金」による助成を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

活動報告

2023.09.15