活動報告
2023.10.17
“オフィスカジュアル”を買いに行く 〜アルバイトから契約社員になって〜
事の始まりはシェアハウスに住む若者からの一言
「ねぇ、契約社員になることが決まった」
彼は一年半ほど前にサンカクシャのシェアハウスに住み始めました。そこからアルバイトを見つけ、1年以上真面目に働いてきました。その中で社員になりたいという目標ができ、職場で信頼を積み重ねて、今回、契約社員になることが決まったのです。
近くで見てきた身としてはとても嬉しかったのですが、お祝いの言葉を返す間も無く、彼は続け様にこう言いました。
「契約社員になったらオフィスカジュアルで出勤してと言われたんだけど、オフィスカジュアルが分からない。あとハーゲンダッツ奢って」
カタカナ言葉が多くて一瞬主訴を理解できなかったですが、ハーゲンダッツ発言は一旦無視して「じゃぁ、一緒にオフィスカジュアルを買いに行こうか!」と返答。
こうして後日、若者とオフィスカジュアルにふさわしい服を買いに行くことが決まりました。
とはいえ僕も普段私服出勤なので、あまりオフィスカジュアルに馴染みが無く、
「オフィスカジュアル カジュアル 違い」と検索してなんとなく違いを認識したくらいです。そんな僕の様子を心配してくれた女性スタッフが当日急遽一緒に来てくれることになり、3人で庶民の味方のあの店に行きました。
オフィスカジュアルとして着られそうな服が置いてある売り場に到着。
サイズや色、値段など本人の希望を聞きながら沢山試着して決めていきました。
購入するオフィスカジュアルの服が決まった後は、カバンや私服も買いたいとのことで、一緒に店内を何周もして、最終的にオフィスカジュアルの服、私服、カバン合わせて7点購入。
予定していた予算をオーバーしてしまいましたが、それだけ魅力ある洋服に巡り合えて満足そうでした。「一人でこういうところに来るの絶対無理だったから、今日一緒に行けて良かった」と嬉しい言葉も言ってくれ、この日は解散。
そして後日、彼から一通のラインが。
「今日、サンカクキチに買った服を着て行こうと思っている」
楽しみにしていると、彼が到着。しかし着ている服は先日購入した服ではなかった。ただ見たことない服だったので聞いてみると、あれから一人で私服を買うようになったとのこと。
年中同じ服を着ていた彼は、今どんどんとオシャレになっています。
彼は今月からオフィスカジュアルを着て出勤しています。
契約社員になった彼には、ここから先、オフィスカジュアルが分からないということ以上に難しい問題に直面することがあると思います。そんな問いにぶつかったら、一人で解決するのではなく、一緒にこの問題考えてよとまた言ってくれたら嬉しいです。
そんな関係性でありたいと思っています。
(ハーゲンダッツを奢る件は忘れてて欲しい)
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ライター
寺中 湧飛
活動報告
2023.10.17