サンカクシャ

スタッフダイアリー

2023.11.13

迷惑をかけて生きる

「他人に迷惑だけはかけないように」と教えられて生きてきた。日本ではよく言われる気がする。
でもインドでは逆らしい。
「迷惑をかける」ことが当たり前。迷惑をかけるものだから、相手に寛容になるように教えられる。子どもの頃から、そうやって育てられるなら、それは日本人とは違う価値観になるよなあと想像に難くない。



このインドの教えは、知り合いから教えてもらったのだけど、その方は農業でひとの心を癒せないかと、会社員から転身するという、かっこいいキャリアを歩んでいた。長く勤めていた会社では、会社の利益となるように採用活動しなければならなかった。目の前の求職者に寄り添いたいけど、一定の基準を満たさないと採用できない悩み。サンカクシャにつながる、働きづらさを抱える若者の話を聞いてもらいながら、そんな葛藤について話してくれた。

すべての企業が、こうした若者を受け入れられる訳ではなく、私もできる範囲でお願いできればと思う。
とは言え、親戚や先輩や近所といった顔が見えるつながりの中で「お世話になる」機会は薄れつつある。若者自身がつながりから離れている(孤立化)と同時に、「迷惑をかける」行為に抵抗感があることも要因だろう。

人はひとりでは生きていけないのだから、持ちつ持たれつ、こういう価値観を伝えていければと思う。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

スタッフダイアリー

2023.11.13