スタッフダイアリー
2025.02.10
面談の一幕
ある若者と毎週会って話す。
毎回眉間に深い皺を寄せて、「自分なんか」「普通じゃないから」と言う。
その若者は、好きなものがあって、正直で、ツンデレで、義理堅い所があって、出会った日はその独特な雰囲気に対して侍の時代へタイムスリップしたみたいだと思った。
話し始めた当初、その若者からは「サンカクシャに感謝はしてるけど期待はしてない。普通のサポート機関の方が求人の情報持ってるし」と言われた。
一見突っぱねてるけど、毎週会う約束をして通ってくるんだから、たぶん本人の言う「普通のサポート」はサンカクシャに対して望んでいなくて、本人が予想もしてないような展開を期待してここに来てるんだな、と(勝手ながら)思ったし、やる気が出た。
でも実際やってみたら、奇想天外な発想は浮かばず、地道な提案をしても沢山の劣等感や不安を巻き起こした。
面白いその人の毎日が、さらに楽しくなったらなぁと思って会ってるのに、なんでこんなに辛そうにさせてしまうんだろ、ともどかしくなる。
私だって義務や責任、普通を求められるのが大嫌い。
なのに、なんでそれを強いているような気持ちになってるんだろう、と。
そんな時、別のスタッフが口を開いた。
「仕事を探す前の段階だなと思った」
力が抜けた。あ、そう思っていいのか。
もう一言。「自分にも相手にも、もっと優しくしていいんだよ。」
その言葉を聞いた瞬間、若者も、私もおそらく同時にホッとしたんだと思う。
必死になりすぎて「何か成さないと」社会に受け入れてもらえないって思い込んでたんだ。
いっぱいその辺の砂をかき集めて、砂のお城作るのも悪くないけど、若者とはちゃんと土台から一緒に家を建てたい。
実際世の中厳しいし、
若さ、お金、人とのつながり、なけなしのものも色々なくなるんじゃないかって不安に叫びたくなる時ある。
でも、お先真っ暗に見える時ほど自分にもっと優しく。
まずは一緒にお茶飲むところからスタートするのを大事にしたい。
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ライター
たけっち
スタッフダイアリー
2025.02.10