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荒井の若者支援日記

2024.02.26

若者の働くをサポートする「シェアオフィス」を作りたい

荒井の若者支援日記 Vol. 4

荒井の若者支援日記はもはや新規事業のアイデアをまとめるような場になりつつあります。
かれこれ4回目の記事なのですが、これまた新しい活動のアイデアです。

まあ、このままアイデアを書き続けるわけにもいかないので、そろそろ違うことも書いて行こうと思いますが、今回はどうしてもまとめておきたいアイデアを書いてみます。

サンカクシャはこれまで、居場所と、住まいとしてシェアハウスや個室シェルターを作ってきました。サンカクシャには3つの活動があって、居場所作りと居住支援、仕事のサポートなのですが、居場所と住まいを作ってきたので、次は仕事のサポートの拠点を作ったほうがいいのではと何となく考えていました。

ということで次は、シェアオフィスを作ります。

サンカクシャはこれまで、孤立した若者とつながり、居場所や住まいといった安心できる場を提供してきました。

若者に安心できる場を提供すればすぐに働けるわけではなく、人と関わることに慣れることであったり、働く意欲や働く自信のようなものが必要になります。特に、虐待などを受け、困難な環境に長くいた若者はいきなり働くことは難しく、十分に休むことや意欲が回復することをサポートしていく必要があります。これまでの支援で、この意欲が回復するまでの支援を作ることができたかなと思っています。

この意欲を回復した若者が働けるようになり、安定して仕事をしていくところをサポートするのがサンカクシャの次年度のテーマになるように思います。

就労支援はすでにたくさんあるので、就労支援を行なっている団体や機関に繋げたらいいのではと思います。もちろん、これまでも色々な団体と連携してきましたし、この連携はこれからより一層深めていく予定です。ただ、繋げてもうまくいかない若者も割と多く、どういう仕事のサポートの仕方があったらいいんだろうかと悩みます。

若者の”働く”を考えた時に、もう一つ悩むことがあります。
それは、安心できる”場”の存在です。

私たちは居場所作りを行っていて、安心できる場を作ろうと心がけています。これまで否定されたり、傷ついてきた若者たちをまず受け止めることは大事なことだと思います。その上で、休むことや遊ぶことを通じて、生きていくエネルギーを蓄えていくことを居場所作りでは大事にしています。

サンカクシャは、「バランス」をすごく大切にしていて、こうした温かい居場所や関わりに加えて、抱えている課題に直面することや、何かを頑張ったり、向き合ったりすることも大切にしています。

居場所にずっといていいよと言うと、この何かに直面したり、頑張ったりして自分を変える機会を先延ばしにしたり、後回しにさせたりすることもできてしまいます。これは果たして本人のためになるのか、と常に葛藤します。休むことも遊ぶことも大事。ただ、それだけではなく、生きていく上で、何かに向き合うことも大事。このバランスをどう担保していくか悩みます。

話を戻すと、このバランスを居場所や住まいだけで作っていくというのがかなり難しいんです。

そこで、安心できる場や関わりができ、次のステップに進めるぞ!といった若者が、何かに向かって頑張るような場や機会を作っていくことを、居場所とは別の場で作ることの意義があると思っています。それを形にするためのシェアオフィスです。

なぜシェアオフィスなのかというと、何かに向き合う、頑張るということを1人でやってもいいのですが、人間そこまで強くありません。また、生きていく、食っていくということを1人ではなく、みんなで一緒に考えたり、助け合ったりしていく、ことも大切です。

自分が頑張ることと、周りを頼ることのバランスも生きていく上では大事です。さらに、もっと企業の人や働く人に若者と関わってもらいたいんです。

大人の働く姿が見えにくくなった今、大人たちが働いている姿が見える空間を作ってみたいですし、企業や働く大人から、若者にこの仕事を手伝って!といった交流が生まれるといい刺激になると思うんです。

人手不足のこの時代に、働きたい!と思う若者がたむろしている場所というのは、それだけで価値があるように思います。”人手が足りない”とか、この”仕事手伝ってくれる人がほしい!”となった時に、このシェアオフィスにコンタクトとってくれる人が増えたら嬉しいなと思います。

先日、豊島区の先輩から、シェアオフィス作りたい気持ちはいいけど、閉じた場ではなく、開いた場になってないと、やりたいことが実現できないのではないかというフィードバックをいただきました。サンカクシャは若者の安心安全を守るために、閉じた場をこれまで作ってきたのですが、これからは開かれた場を作っていきたい。

開かれた場を作ったことはないので、色々な方々の意見やアイデアをいただきながら、地域の人たちみんなでこのシェアオフィスを作っていけないかな、なんて妄想しています。

家庭、学校、職場、が分断され過ぎている今、家庭や学びの場、職場をごちゃ混ぜにしていく取り組みをサンカクシャでは作ってみたい。

シェアオフィス作りに向けて早速動いているので、また進捗などお伝えできればと思っていますー!

今回もお付き合いいただきありがとうございました!


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ライター

荒井 佑介

代表理事

荒井の若者支援日記

2024.02.26