活動報告
2024.06.11
大人の「ハタラク」に触れて、自分の仕事観をアップデートする / Workforce Weekプログラムで、ワークデイ様と連携したイベントを実施しました
5月の末に、ワークデイ株式会社の「Workforce Week」プログラムの一環として、「ハタラク」をテーマとしたサンカクシャとの連携イベントを実施させていただきました。
Workforce Weekとは、「労働の機会格差」を是正することを目的とした社会貢献プログラムであり、今年はサンカクシャの若者に向けて実施をするのはどうかと、お声がけいただきました。
これまでもワークデイさんとは、サンカクシャの若者と皇居ランをする企画を実施してくださったり、スポッチャで一緒にわいわいと遊ぶ企画を実施してくださったり、若者がサンカクシャ以外の大人と関わる機会をつくっていただきながら、社員の皆様にも若者への理解を深めていただいていました。
イベント開催に向けて
これまでアクティブに体を動かすような企画の連携をしてくださっていたところ、「今年は、若者の皆さんがワークデイのオフィスに来て、仕事について考えるきっかけをつくってみないか」というお話をいただいた時は、ありがたいお話だなと思いつつも、(仕事をテーマにしたイベントに、若者…集まるだろうか…折角企画いただくのに、成立しないかもしれない…)という不安もよぎる。。
その懸念を正直にお伝えしたところ、ワークデイの加藤さんからは、「集まらなかったら、まだそのタイミングではなかったということですよ!もっと、若者の皆さんとの距離を縮められるようにすれば良いだけなので、その時はその時です!」と仰っていただき、逆に、これはちゃんと形にしたい!と勇気づけられ、企画を本格的にスタートさせることになりました。
イベント当日!オフィスツアーからスタート
それから数回の打ち合わせを終えて、どうしたら若者がポジティブに参加してくれるだろうかとお互いに議論を重ねながら、イベント当日を迎えます。
ありがたいことに、私の予想をはるかに超えた人数の若者が参加したいと手を挙げてくれました。(若者よ、ごめん。)
集合場所に到着したら、早速オフィスツアーから開始!
ワークデイさんのオフィス、素敵すぎる。。とにかく、ご紹介いただくスペースがどこも綺麗で明るくて、毎日こんな場所で働けるのか!と驚いてばかりでした。
窓からは、都心の辺り一面を一望できて、若者は「今日はあそこら辺から来た!」など会話が盛り上がっていました。
オフィスツアーから戻ってきた後は、ご用意いただいた美味しいハンバーガーを食べながら、改めてワークデイの皆さんから自己紹介をしていただきました。
「どうして今の仕事を選んだのか」「仕事を探していた時の悩み」「これまでの人生でうまくいかなかったときの話」「働くうえでのやりがい」などの話を包み隠さずにお話しいただきました。
ワークデイで働く理由や経緯は1人ひとり異なるものの、今の仕事にやりがいを感じていて、大変なことばかりではなく楽しいと思う瞬間も沢山あるのだということを若者に伝えていただき、若者もその言葉にしっかりと耳を傾けている姿が印象的でした。
続いて、ワークデイさんにお話し頂いた後は、若者からも自己紹介をしました。
「今は職業訓練に通っていて、自分が好きなことなどを顧みながら、自己理解を深めているところです。」
「将来は、文章を書くことを仕事にしたくて、学校に通っています。」
「世界遺産検定を勉強していて、将来は世界遺産をまわりたい!」
「明後日、就職面接があるので、今日の話を活かせるようにしたいと思っています。」
など、自分が興味あることや、今頑張っていることについて話してもらいました。
スタッフも聞いたことがない話も沢山あり、もっと聞きたい!と思う話ばかりでした。(みんな自己紹介うまいな…)
あなたが思う「仕事」ってどんなイメージですか?
ランチや自己紹介も終えて、和やかな空気になってきた頃に、今回のメインテーマである「仕事」に対するイメージについて、自分が思いつくままに書き出してみるアクティビティを行いました。
自分だったらどんなことを書くだろう…「社会との繋がり」「生活を支える基盤」とかだろうか…なんて思いつつ、若者のワークを見守りました。
仕事に対するイメージについて、ひたすら言葉が出てくる若者がいたり、しっかりと内省しながら言葉にする若者がいたり、ポジティブだったりネガティブだったり。それぞれが思う仕事のイメージを書き出してもらいました。
ひと通り書き終わった後は、「仕事」に対して、それぞれがどんなことを考えたのか共有タイム。
若者が書いた言葉に対して、ワークデイの皆さんからも、実際に働いていて感じていることを話してもらいました。
↓に書いたような言葉が、とても印象に残っています。
「”お金”は色々な意味で大事。生活を担保するものでもあるし、やりたいことの為に必要なもの。また仕事上では、お客さんに対して役に立つことができた / 助けることができた という事への対価でもあるんだよ。」
「”お金だけ欲しい” “サボり” “辞めたい”など、自分を押し殺してネガティブな気持ちになってしまうことは、誰にでも起こりうることだから、悪いことという訳ではない。ネガティブなイメージも、ポジティブなイメージも、どちらか一方だけを持つのではなくて、両方の感覚を持っていることが大事だと思う。」
「(“寿退社”という言葉に対して) 女性も働くことが当たり前になってきたからこそ、結婚したら仕事を辞めるという訳ではなく、環境が変わっても働ける会社は増えてきていることを知って欲しい。」
「もし、本当に今の仕事が合わないと感じるのであれば、絶対に続けなきゃいけないとは思わないで欲しい。自分を中心において考えて、全く構わないと思うよ。」
仕事に対して後ろ向きなイメージに対しても、決して否定から始まるのではなく、共感をしながら話をして、同じ目線に立って伝えようとしてくれていることが、とても嬉しく思いました。
ディスカッションも盛り上がってきたところで、あっという間に終了時間が来てしまい、最後に、みんな揃って集合写真を撮って、イベントを終えました。
【さいごに】今回のイベントを振り返って
サンカクシャには色々な若者がいるのですが、大人を頼れずに、長い間孤立していたために、コミュニケーションや就労で苦労してしまう若者も中にはいます。
年齢だけ大人になって、社会からいきなり働くことを求められつつ、自分も働かなければと焦りながら仕事をはじめてみたものの、うまく立ちまわれずに失敗をして、また傷ついて…といった感じで、働くことに対してトラウマや不安を抱えている若者もいます。
(勿論、全員ではありませんが。)
そんな背景もあるからこそ、”仕事”を中心のテーマにして、自分から話をしてもらうイベントができるだろうかという不安もあったのですが、ワークデイの皆さんが若者の立場に寄り添って、共感をしながらアドバイスをしてくれたので、それぞれが仕事についてしっかりと考えるにはとても良いイベントになりました。
また、これは個人的な想いでもありますが、今回の企画を通じて「味方になってくれる大人は、サンカクシャ以外にもいる」というメッセージが、若者に少しでも伝わってくれたらと思っています。
改めまして、ワークデイの皆様、素敵なイベントをつくっていただき、本当にありがとうございました!
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ライター
釆見達也
活動報告
2024.06.11