サンカクシャ

スタッフダイアリー

2024.06.10

傷つくことをおそれない

涙活のススメには「泣けるCM」を。
季節とかバイオリズムとかさまざまな要因で、ときどき無性に泣きたくなるときがある。人生がつらいとかそういうことじゃない。
泣きたいときはスラムダンクの山王戦を読むか、リメンバー・ミーの「音楽はいつまでも」の映像を見るか、YouYubeで「泣けるCM」を調べる。

どれもおススメだけど、「泣けるCM」の上位には、だいたい東京ガスのCMシリーズがあがってきて、その内容も家族物が多い。食卓を囲む家族、不在のひとを懐かしむ料理、子どもを見守る母親・・・そんな理想とされるような愛あふれる家族像。
つくりものだし、こんな絵に描いたような幸せ家族いるわけないしと、うがった見方をするものの、なんだかんだジーンときて泣いてしまう。

ときどき、これを若者が見たらどう思うのかなーと想像する。
アニメでも映画でも家族のストーリーは出てくるし、みんなの話を聞く限りは特に避けている様子もないから、つくりものとしてすんなり受け入れてくれるかな。

以前、若者と学童バイトの見学に行ったら、子どもを見ていると自分の小学生時代を思い出してつらいと辞退することがあった。
道端で夫婦が並んで歩いているのを見て、ニガテだった両親を思い出してワーってなった若者もいた。
それぞれのつらさに心から寄り添ってあげることはできないけど、つらかったんだなあ、と受け取った。

そしてそのつらさと一緒に生きていくということが、どれぐらい大変なことなのか、他人である私が軽々しく言えることではないものの、それでもやっぱり、閉じているものを開いていくことなんじゃないかなあとも思う。そのペースは人それぞれだし、他人からとやかく言われることじゃない。ただ、自分の中で変化を起こせるほど器用なひとって多くないと思うから、周りから少しずつ何かを受け取りながら、自分をちょっとずつ変革していけるといいなと。

だからサンカクシャではなるべく色んな人に若者と出会ってほしいし、若者に遠慮せず(とはいえ人として横柄な態度はいただけないけど)接してもらいたいと思う。
聞いちゃいけないことはないし、若者も聞かれて嫌なことは喋らなければいい。そうして、ひとがひととして尊重される場をもうちょっと増やしたい。

傷ついたら休めばよくて、そのときは涙活でスッキリさせるのもおススメ。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

スタッフダイアリー

2024.06.10