サンカクシャ

スタッフダイアリー

2024.07.03

親切な人にはなれない

自宅が安全な場所ではない。
という若者が一定数いる。(一定数というか、大半というか。)

意を決して家を出て、サンカクシャのシェアハウスに入ったり、一人暮らしを始める若者もいる。でもそれは全然ゴールじゃない。働いているけど体が追い付かなくてダウンして1カ月の生活費が稼げないかも、と常に不安を抱えながら働いている若者。一人暮らしを始めても、隣人や同居人とのトラブルに見舞われる若者。

彼らを見ていると、「家を出る」というのは新たな困難のスタートに立つことかもしれない、と思えてくる。
と同時に、居場所スタッフである私ができることは本当に限られていると感じる。何もしてあげられなくてごめん、とまで思ってしまうときもある。(何もしてないわけないんだけど)

「一個人の親切な人」であれば、一晩泊っていく?とか、毎月家賃払うの大変だから、うちに住んでいいよ、とか、そういうこともできるかもしれない。スタッフとしてではなく、一個人として、本気でそう言いたくなったときもある。

でも、それはできない。ぐっとこらえる。若者みんなにそれはできないし、共倒れする可能性だって大いにある。(私も働いているけど稼ぎは少ないので)

「サンカクシャのスタッフ」だからできること、できないこと。
「居場所のスタッフ」だからできること、できないこと。

明確な線引きはきっとできないから、私自身もそのはざまで揺れながら、もがきながら、若者と一緒に困難に見舞われていくしかない。


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ライター

堀尾 奈美

サンカクキチ担当

スタッフダイアリー

2024.07.03