サンカクシャ

スタッフダイアリー

2024.07.08

通過儀礼

自分を認めてほしい

承認欲求と言うべきか、そういう思いは、多くの人が持っていることだ。
親に褒められたい、周りから一目置かれたい、自分を特別だと認めてほしい。あるいは、自分は特別だと信じたい、のかな。

めっっっっっっっっちゃくちゃ分かる!

特に「まだ何者でもない」20代前後は、これから何にでもなれるからこそ、自分への期待と不安でいっぱいになる。
私もずいぶん「何者かになりたい」とあがいてきて、なれないと挫折してきた(遠い目)。今は社会が規定する「私」とは別に、自分はいまだに何者でもないし、それでいいと思っている。

サンカクシャにつながる若者たちが、自分に向き合うとき、なかなか行く先を決められないのは、過去からくるものだけでなく、この年代が通過する儀式みたいなものにも理由はある気がする。
20歳ぐらいって、悩むじゃないですか。
過ぎてしまった年長者には「そんなこと」と一笑されるような、ささいな内容だとしても、本人にはいたって真剣だから。
大学4年生になったら、周りに押し出されるように就活ムーブメントに乗っかったり、親の視線が痛いから家を出たり。学生の次は社会人だなんて、誰が決めたんだろう。
もちろん期限があるからこそ、それに適用できる人は、初心者マークをつけたまま社会に放出されても、なんとか波に乗れる。

多様性を叫ばれる時代、「なんでもできる」は自己存在が揺らぐ若者たちを迷わせてきたんじゃないかと危惧する。
社会システムに乗りきった大人がいい時代になったと言っても、今の時代にはそれなりの悩みがあるのだと思う。

だから私たち年長者は、彼らの青くさい悩みや葛藤を受け止めて、それを甘えだなんて呼ばずに見守ること。
ときに引っ張ったり突き放したりしながら、そばにいること。
この儀式は若者ひとりでは立ち向かえないはずなので、力になってあげてほしい。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

スタッフダイアリー

2024.07.08