スタッフダイアリー
2024.07.15
ビロー・ストラテジー
私は年に3回は大便を漏らす。嘘だ。先週4回目をやった。便意をこらえながら洗濯物をすべて干しきろうとしたのがマズかった。あと靴下一足のところで、結局余計な洗濯物を増やす結果となってしまった。
いきなり尾籠(びろう)な話で恐縮だ。いったい私は自分のシモの失敗談を開陳することで何を言おうとしているのか。先に結論を述べておくと、「隙をつくる」ことの大事さを本稿ではお伝えしたい。
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先日、サンカクシャのYouTubeチャンネルで「居住支援のリアル 『住まい』と『働く』のサポートを語る」と題した配信があり、私も出演した。非常におもしろくてタメになる配信になったので、ぜひアーカイブをご覧になっていただきたい。出演者のうち一番イケメンなのが私だ。
この配信のなかで私のボスが、「若者と接する上で心掛けていることは何か?」という質問に対して「若者にいじられる『隙』をつくること」と回答していた。要するに、完璧超人みたいな人がおカタい「支援」をしようとしても若者は心を開いてくれないし、ちょっと隙があるくらいの方が親しみやすくてグーよねという話である。
あえて隙をつくる。
これは若者支援の現場に限らず使えるテクニックだ。なればこそ、私は恥を忍んで冒頭のエピソードを告白したのである。
おそらくイントロの時点で、私に対する読者の期待度は限りなく低くなったはずだ。年に3回も(4回だが)大便を漏らすような人間が書く文章に、三島や谷崎のような名文美文を期待する者はいないだろう。それこそが私の狙いであり、今後もスタッフダイアリーと称する駄文を気ままに書き散らしていくための戦略なのである。
さて、ここまで我慢強く読んでくれた読者(あなたです)には悪いが、本稿にこれといったオチはない。話にいちいちオチをつけない、それもまた「隙をつくる」ための一つのコツである。どっとはらい。
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ライター
山口裕二
スタッフダイアリー
2024.07.15