サンカクシャ

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活動報告

2024.07.31

どう手をつけたら良いかわからなかったカオス状態から小綺麗な空間へ〜オトナリサンと若者が協力してシェアハウスを掃除した話〜

サンカクシャでは私たちの理念に共感し、若者を応援したいという気持ちを持った人たちを「オトナリサン」と呼んでいます。

今回はそんなオトナリサンと若者が協力してシェアハウスを掃除した話をお届けします。

シェアハウスの共有スぺース

サンカクシャのシェアハウスには若者たちの個室のほか、お風呂やキッチン、リビングなどの共有スペースがあります。これら共有スペースの掃除は、基本的に居住する若者たちが当番制で担当することになっています。

ただ、これまで家事の経験が少なかった彼らにそのハードルはなかなか高いようで、気づけばゴミ袋が山積みになっていたり、使用済みの食器が放置されていたり、シンクが詰まっていたり、私物が散乱していたり……いわゆる「汚部屋」状態になってしまうことがあります。

今回掃除を実施したシェアハウスの共有スペースも、うずたかく積まれたペットボトルゴミ、壊れた家具、過去の住人が残していった私物、サンカクシャで用意したものの設置されることなく埃をかぶった備品、そしてサンカクシャが借りる以前から物件に残置されていた謎の工具などが渾然一体となったカオス空間と化していました。

さらにその環境に住人もスタッフも慣れてしまい、もはやどこから手をつけて良いのかわからない……そんな状況を打破するために、今回、オトナリサンのマリさんにシェアハウス掃除のお手伝いをお願いしたのでした。

オトナリサンといざお掃除!

当日、マリさんとシェアハウスへ向かう道中で住人のA君からメッセージがあり、見ると「いまシンクを掃除してます!」との連絡が。

さっそくのオトナリサン効果! 今回は事前に、居住する若者3名にオトナリサンと掃除に行く旨を通知していたのですが、やはり住人とスタッフ以外のゲストが来るとなると、若者も張り切ってくれるようです。

そしてマリさんも、事前にシェアハウスの惨状をお伝えしていたおかげで、ゴム手袋や雑巾などを持参してかなり気合が入っている様子。

お昼過ぎにシェアハウスに到着すると、A君のおかげでシンクはすでにピカピカ! 一方、別の住人B君はまだ自室で就寝中……彼に声をかけて起こし、顔を洗ってもらったところでいよいよ掃除が始まりました。

まずは山積みになったゴミ袋を、収集日に出しやすいように玄関へ移動!

そして粗大ゴミ予備軍の壊れた収納ケースや椅子をまとめて隅へと追いやり、放置されていた新品の食器棚は組み立ててキッチンへ設置!

それに伴って、キッチンの窓際に置かれていた調味料類を、これまた未使用で放置されていたラックを使ってまとめました。

比較的家事の得意なA君は率先してキッチン周りの掃除を進め、あまり家事が得意ではないB君も、マリさんやA君の指導のもと、せっせと掃除機をかけます。

もう一人の住人・C君はコンディションが良くないと事前に聞いていたため、当日の声かけは控えていました。が、掃除の気配を察知したのか自ら部屋から出てきて、みんなに麦茶を注いだり、自前の塩分タブレットを配ったりしてくれました。

その後、90分ほどかけて掃除がひと段落。リビングとキッチンともに、とてもきれいになりました(写真のビフォーアフターをご覧あれ!)。もう長いことシェアハウスに住んでいるはずのB君が「なんか……オシャレですね、ここ」とつぶやいていたのが印象的です。

玄関に山積みのゴミ袋はなかなかの迫力ですが、「これは自分らで絶対に出します!」とA君が約束してくれました。

(Before)
(After)

「秋になったら今度はごはんを作りにきます! そのときどうなっているか楽しみです」

最後にマリさんが笑顔で締めくくり、この日のお掃除が終わりました。

お掃除を終えて


今回、オトナリサンのマリさんに来てもらったことで、若者とスタッフだけではどう手をつけていいかわからなくなっていたシェアハウスに新たな風が吹き込み、カオスな空間が秩序を取り戻しました。

そして住人の若者3人もそれぞれのやり方で掃除に参加し、普段は見せないようなイキイキとした表情を見せてくれました。

若者支援というと、若者自身を外へと連れ出して社会との接点を作っていくようなイメージがありますが、今回のように若者が暮らすシェアハウスにオトナリサンを招くことで、そこに別の「社会」が立ち上がる……そんな社会サンカクの可能性を感じたお掃除でした。
 


休眠預金事業ロゴ

この活動は、公益社団法人ユニバーサル志縁センター様の休眠預金活用助成「親に頼れない若者の独り立ちサポート事業助成」により実施いたしました。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

山口裕二

活動報告

2024.07.31