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活動報告

2024.08.28

そうだ、川に行こう!〜住まいを利用している若者との関係づくり

8月のある天気の良い日に、サンカクシャの住まいを利用している若者たちと一緒に関東近郊の川に行きました。

この日はとんでもなく快晴で夏!!!
一緒に行った若者たちとスタッフたちの日頃の行いがいいのでしょう……ありがとう。
川で泳いだり、バーベキューをしたり、その中で若者それぞれの近況を話しながらすごしました。

サンカクシャの住まいを使う若者の中には、生い立ちの中で「非行」や「犯罪」と呼ばれる領域へ足を踏み入れることになった方がいます。制度の仕組みやアセスメントの過程で「うちではみれない」と判断されて、住まいもない状況で相談先が限られてしまうことも少なくありません。

そのような背景を持つ若者のひとりは、上下関係の厳しい世界で生きてきたからこそ、BBQ奉行として店員のように働いてくれたり、「来年は海の家で働こうかなあ」とこの先について考えていったりして、一緒に外に出かけることで普段の生活場面では見られない一面が発見できる機会にもなりました。

酒と遊ぶことが結びついて、飲みすぎちゃってやらかすことが多いと教えてくれた後に「こうやって遊ぶと疲れるんですね、楽しかった……」とボソっと言っていたのを聞いて、ふつうに遊ぶ経験の重要性を改めて考えさせられました。元々持っている力をめちゃくちゃ発揮できる上で、やらかさずに済む場所もあるのかもしれないと車の中でお話ししながら帰ってきました。

この日は、岩場からバンバン飛び込む若者たちをよそに、恐怖でおろおろしていた若者がいました。
何がきっかけだったのかはわからないけれど、30分くらいして突然バーンと飛び込んできてから、「ハマってしまった」と何度も飛び込み始める姿も。

恐怖って一人じゃ乗り越えられないのかもしれない。
だからこそ、サンカクシャの居住支援においては、私たちスタッフが若者にとって安全に失敗できる場所になることを目指して、関係を作る工夫をしています。
一緒に壁にぶつかってくれる相手がいて、
失敗しても怪我しても絶対に助けるよって言ってくれる相手がいて、
だから進めるんだよなあ、と私もまた学ばされる一日になりました。

ちなみに、川に行くために必要な水着や浮き輪などを支出して、経費申請をしたら事務局からめちゃくちゃ怒られました。失敗したーやらかしたー。
こういう機会を作るには、ホウレンソウもお金も大事……。
私たちスタッフもサンカクシャは安全に失敗できる場所になっているかな……!?


この活動は、公益社団法人ユニバーサル志縁センター様の休眠預金活用助成「親に頼れない若者の独り立ちサポート事業助成」(2023年度緊急枠採択事業)、および、独立行政法人福祉医療機構様の「令和5年度WAM助成」(補正予算事業)により実施いたしました。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

久保

活動報告

2024.08.28