活動報告
2024.10.03
若者たちの可能性を再発見!~Apple丸の内ストアでオリジナルテーマソング制作
サンカクシャでは、企業と連携して若者たちにさまざまな機会提供を行っています。
2022年夏には「Today at Apple Creative Studios」という5週間のプログラムを実施して、若者がクリエイティブ体験による自信を得たあとも、Appleのみなさんと年1回ほど一緒に活動する機会をいただいています。
今年は久しぶりにApple丸の内ストアにうかがって、「Today at Apple」セッションに参加してきました。
iPadのGarageBandを使ってテーマソングを作曲しよう
ストアでは日々さまざまなセッションが開催されており、サンカクシャも過去には写真撮影や動画編集など、iPhone機能からちょっとしたコツまで幅広く教えてもらいました。
そして今回私たちが選んだのは音楽制作。居場所であるサンカクキチでは若者たちがギターを練習する姿が多く見られることもあり、音楽に興味のある若者がたくさんいます。中にはすでにGarageBandを使ったことがあるメンバーもいました。
2年前のメンバーはすでに各自の進路を歩んでいたり、サンカクシャから離れていたりするので、まるっきり新メンバーで参加することに。
丸の内ストアにたどり着くと、さっきまで東京駅の建物に盛り上がっていた若者たちが大人しくなっています。「場違いなところに来てしまった・・・」と緊張している様子。
たしかにストアは真っ白、レイアウトもおしゃれだし、人もいっぱいいる。普段なら入らないから余計びびるよね・・・
それでもストアのど真ん中で、大きな画面を目の前にしてセッション参加。
恒例のストアスタッフによる「Welcome to Today at Apple~!」という掛け声&拍手にもタジタジです。2年前も若者たちが洗礼を受けてこわばっていたことが思い起こされました。
そんな中、若者・スタッフそれぞれに、ひとり1台のiPadとヘッドホンが支給されて、テーマソングを作曲するワークショップがスタートです。
基本操作だけで、すでにGarageBandアプリの性能の秀逸さに驚かされます。
担当してくれたMasayaの進行に従い「テーマを決めよう」「テンポを決めよう」「2~3の楽器のパターンを追加しよう」とひとつずつ課題をクリアしていく参加者たち。若者の飲み込みもよく、限られた時間内でみるみる音楽が進化していきます。
分からないところがあれば、周りのスタッフが教えてくれるので、あっという間に全員がフレーズを完成させることができました。
そして最後に発表タイム。自分の作曲した音楽をみんなにも聞いてもらいます。
教わったテクニックは同じなんだけど、人によって全くちがったテーマソングになるのは面白い。テクノっぽい子がいたり、ロックな子がいたり。完成したものを自分のiPhoneに移して、周りに聞かせるんだと喜んでいる姿もありました。
クリエイティブ体験は人の心をほぐすのかも
セッションが終わったあとも、席に残ってAppleスタッフのみなさんとお話しする時間をいただきました。
作曲したデータ移行がうまくいかなくて教えてもらっていることもあれば、納得いくまで制作を続けることも。また音楽業界に興味を持っている若者が、Appleスタッフのキャリアについて質問していて、サンカクキチだけでは出会えないような人との結びつきが生まれました。セッションスペースの隣ではVR体験もできるとあって、興味があるのに一人でストアに来るのは気が引けるといった若者にも、とてもいい機会になったようです。
初めてストアに来たときはあんなに緊張していたけど、少しずつこの場で自分たちらしく振舞えているように見えます。
それは、ひとつやり遂げた、一緒に乗り越えたみたいな体験が、心理的距離を縮めたと言えるかもしれません。仕事とかではなく、作曲というクリエイティブ体験により、しかも1フレーズ完成させたという達成感が、みんなを一段とクリエイターたらしめているように感じました。本当に、それぞれが作った音楽は見事でした!
自分に向き合い、納得いくものをつくる、それだけで心癒されるなーと私も感じるし、ほかの人の創作物にも大いに発見がありました。言葉による自己表現が苦手な子も、こうして別のメディアを通してアウトプットできたことが、これから何かの役に立つと思います。
Today at Appleに参加するたびに、若者たちに身近なiPhoneやiPadを使って、たくさんの可能性があることを教えてもらっています。
いつもサンカクシャの若者に合わせてコーディネートしていただき、Appleのみなさん、ありがとうございました!
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ライター
宮本 緑
社会サンカク事業担当
活動報告
2024.10.03