活動報告
2024.10.29
若者たちと「ないを楽しむ」キャンプ体験
6月下旬、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターへ若者とキャンプに行ってきました。
昨年度、NPO法人フローレンスが実施している政策起業道場にグリーンウッド事務局長齋藤新さんと、当団体代表の荒井が参加していた縁から今回の企画が生まれました。
「大人版山賊キャンプ」と題して、若者たち自身で何をするかを決めて一泊二日、自然の中で過ごす機会をいただきました。
私、早川が実施日を1日早く勘違いして若者への告知やレンタカーの手配を進めてしまうハプニングがありながらも、14人の若者と当日を迎えることができました。
サンカクシャの活動を通して数多く車に乗ってきた私でも慣れないハイエースグランドキャビンを走らせ、辿り着いたのは緑が溢れる長野の泰阜村。
グリーンウッドスタッフの新さんとくみさんの見守る中、役割を分担しながら食事やお風呂の準備を進めました。その際に使用する薪や竹串も自分達で用意しました。
私のちょっとした意図もあり、今回はこれまでのキャンプと比較してアクティビティ多めにしたので、若者たちが面倒臭がるかなと思ったのですが、意外とみんな積極的に臨んでくれたおかげで、どの準備も滞りなく行うことができました。
夕食後には焚き火を囲んだり、蛍を求めてナイトハイクに繰り出したりと、充実の初日でした。
若者たちの積極性が極限に達したのは二日目の川遊び。私の当初の想定では、水に濡れることを嫌って川に入らない若者が割といるのではと思っていたのですが、大半が川に入ることに前のめりで、ずぶ濡れになりながら楽しそうにしていました。文字通り、自然を全身で浴びることができました。
今回のキャンプを経て、新さんは、「これまでグリーンウッドが対象としてきたのは『自分で決められる』ことを前提とした、『決められる環境にいる』子どもや青年たち。ある意味では真逆のサンカクシャの若者たちに対して、身構えることがなかった訳ではないが、短くても共に時間を過ごし、少しずつ若者たちの緊張が解けていく様子を見て、単純に体を動かすことや、一緒に食事をすることの大切さを改めて学ぶことができた」、と語ってくれました。
普段彼らが過ごすサンカクキチには、さまざまなものが溢れています。一方で自然の中では最低限必要なものこそあれど、それ以上はありません。ないなりに楽しむことが求められる環境の中で、互いに協力しながら創意工夫をこらして生活に落とし込んでいく営みは、若者たちにとって替え難い経験になったかと思います。
今回だけにとどまらず、また若者たちを連れて泰阜村へ行きたいと思います!
新さん、くみさん、素敵な機会をありがとうございました。
若者たちとのキャンプは今回が3回目。少しずつ定例のイベントとなりつつあります。
次のキャンプではどんな体験が若者たちを待っているのでしょうか。
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ライター
早川智大
居場所事業マネージャー
活動報告
2024.10.29