活動報告
2021.05.05
共同生活あるある。家事の価値観が合わない…!若者同士のシェアハウスで、スタッフが大切にしたいこと。
サンカクシャでは、自立をしたいけれど、親や身近な人に頼れずにいる若者たちなどに向けて住まいからサポートする、シェアハウスを運営しています。
そんなシェアハウスでは、基本的に掃除や洗濯、料理などの家事は、若者本人たちがそれぞれ行っています。
このシェアハウスは、これから先若者が自立していくための準備の場。ここで暮らしながら、最低限の生活できる空間を維持するためのコンスタントな家事の習慣は身につけてもらえるように、と思っています。
ただ、シェアハウスはお風呂やリビングなどの共用部分も多い…。共有部分も住民たちで分担して掃除して使ってもらっているのですが、やっぱりこういう部分で住民それぞれの感覚の違いが目立つんですよね。
若者の中には、このシェアハウスに住み始めてみてから几帳面な一面が開花したり、頼もしく料理を振舞ってくれる若者がいたりもしますが、一方で、居住者の中には掃除が苦手だったり、家事にとにかく腰が重いタイプだったりな若者も。
特に掃除を習慣的にできるか、は重要になってきたりします。
そこで最近、掃除が苦手な若者に向けて、曜日を決めてスタッフと掃除日をつくってみる!という試みを始めました。
ただ、やっぱり腰の重いものってそう簡単にはいかず(笑)
初めのうちは、約束した日に「一緒にやろー!」と声をかけても「後で一人でやるから」などと返ってきたり。
でも、「ほら、やるよ!」と声をかけながら毎週続けていると、回数を重ねるごとに「今からやりましょう」というように!
決めた曜日以外も普段の生活の中でのこまめな掃除も増えているようで、確実に本人の中で感覚が変わってきている様子を実感しました。
そして、そんな姿を見ながらこれからも実家のようなシェアハウスを目指して頑張りたいなと感じています。
シェアハウスで若者と関わっている中で、共同生活ならではのトラブルも起こったりするのですが、今後このシェアハウスはやはり住み心地のいい場所というよりも、自然と住んでいる若者の背中を押せる場所にしていけたらいいなと考えています。
シェアハウスはゴール地点ではなく、一人暮らしをするための準備の場。居心地の良さも大切ですが、先のことを考えるのの邪魔になるような楽なだけの場にならないように、気をつけないといけないなと、ときどき自分の中で一度立ち止まって確認しています。
自分の将来について考えたり、前に進もうと思う気持ちをサポートし、背中を押せるように。そのためにはどのように関わればいいのか現在模索中です。
問題があるときは住民会議で話し合い、お互い気をつかいながらも、日々変化していく若者たちに驚かされる日も少なくありません。
住んでいる若者ひとりひとりに歩幅を合わせて、これからもサポートしていけるよう頑張ります!
この活動は赤い羽根福祉基金様の助成を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。
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以下の方法より、活動にあなたもサンカクしませんか?
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ライター
坂井麻紀子
活動報告
2021.05.05