活動報告
2021.05.13
「何かをしてあげなきゃ」ではない「彼と一緒にいるから楽しい」という関係。
先日、サンカクシャのスタッフの一人が誕生日でした。
その日は、普段自分の好きな話をたくさん聞いてもらっていることに恩義もあるのか、料理が得意でない若者が「僕がこれは作りますね」と言って自発的に料理を始めたり、ハッピーバースデーの曲を検索して流したりなど、普段と違い(彼に失礼ですね笑)「大切な人をお祝いしたい」という気持ちから背伸びして頑張ってくれる姿を見せてくれました。
こういう、居場所らしさとか、スタッフとして、とか、そういう人工的に作られた役割を越えた「個人と個人とが触れ合う瞬間」って、スタッフと若者、大人と若者、の関係性として、サンカクシャっぽいなと、すごく感じます。
彼とこのスタッフも最初からこのような関係性だったわけではなく、タマリバでなんども一緒に過ごし、ときには一緒にどこかに出かけるイベントを企画し、多くの時間を共有するうちに「サンカクシャのスタッフ」「何か困りごとがある若者」そんな立ち位置が後ろに隠れて、〇〇さんと〇〇くんの関係に変化していきました。
ただ、一緒に過ごす回数や、参加してもらったイベントは繋がった手段の数々であって、その時々で若者一人ひとりと「一人の人間として」触れ合っているから自然と築かれていく関係なんじゃないかなと感じています。
「何かをしてあげなきゃ」ではない「彼と一緒にいるから楽しい」と互いに感じられるような関係性を大切にしています。
そして、こういった関係が生まれると、その姿を見た他の若者も刺激を受けるんですよね。
「なんか羨ましい…」「自分だったら誰と何しようかな…」などとサンカクシャのスタッフや活動に参加してくださる方と交流が活発化することにも繋がりまし、同じ大人をハブに若者同士が交流し、1対1だった人間関係が、グループのように発展することもあります。
人をきっかけに、新たな関係性が生まれていき、それぞれどの線も大切に見守っています。
そんな個別の関わりも生まれているタマリバですが、 年度が変わるこの時期は、行政や地域で子どもたちを支えている方々から、高校に入るタイミングなどで、若者にこの場を第三の居場所として紹介いただくことが多く、新たな出会いの時期になっています。
紹介していただいた若者とは、本人の状況や希望、様々な気持ちを聞いたうえで、タマリバにきてもらうのかご家庭に訪問するなど個別で関わりから始めるのかなど、それぞれの関わりを決めています。これから出会う若者たちにも、目の前の若者とこのスタッフだから生まれる関係や活動、を大切に関わっていけるよう、改めて気を引き締めて活動を前進させていきます!
この活動は独立行政法人福祉医療機構様の「WAM助成(モデル事業)」を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。
若者たちの「いま」と「これから」を、サンカクシャと共に応援してくれる方を大募集!
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ライター
坂本 竜作
個別支援担当
活動報告
2021.05.13