サンカクシャ

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活動報告

2021.06.29

「オンライン」だからこそ、人と関わりやすい若者も。入職2ヶ月目のスタッフの新たな発見。

4月に入職しました木口です。長崎県の離島から上京してきました。東京に慣れてきたな、サンカクシャには慣れる日が来るのかな(いい意味で、です)、と感じている今日この頃です。

サンカクシャでは、主に文京区での活動を担当し、タマリバの本郷拠点を中心に若者と関わる日々を過ごしています。そんな文京区の活動の中で出会う若者たちの中には、不登校を経験していたり、家から出る機会が少なかったりして、新しい人との出会いや交流する経験が少ない若者たちがいます。そうした背景からか、人と関わることに抵抗がある、人との交流の面白さを知らない、人と関わる必要性を感じていない、そんな若者たちも。。

そのためサンカクシャでは、まずスタッフと若者とで1対1の「この人なら信頼できる」という関係性を築き、その後若者の居場所タマリバに来てもらって他のスタッフや若者たちと関わる場を届ける、という活動をしきました。

コロナ禍では、個別で会ったり、家を出たりすること自体が難しくなった若者が複数いたため、「オンラインで集える居場所」という新たな取り組みを昨年からはじめました。

居場所にて対面で会うことができなくても、人との交流を継続させたい。
オンラインでも変わらず、楽しい瞬間を共有し、そこから若者の色んな「やってみたい」という思いを引き出し、全力で拾い、盛り上げたい。

オンラインにて1対1や、若者複数×スタッフ複数の居場所づくりをしてきましたが、私自身がオンライン居場所の「居場所感」に居心地の良さを、驚きの感情と共に感じています。

と言いますのも、4月から入職してきた私は当初、オンライン居場所の意義に懐疑的でした。人と直接会わずに仲良くなるなんて、どうなの?本当の関係性を築けるの?と。

4月は聞かれたことにのみ短い文章で答え、他の人が話しているときは無表情かちょっと微笑む程度だったある若者がいました。何となく、家の中で一人でできる楽しいことをするという日々を送っているようでした。

オンライン居場所では、本人が自宅からピアノを弾いてくれてスタッフも一緒に楽しんだり、外部の英語講師とのオンライン英会話に参加したり。

すると最近は表情で反応をする回数が明らかに増えたり、活動で楽しかったことをイキイキと伝えてくれる場面があったりするようになりました。全てがオンライン交流の結果ではないかもしれませんが、オンライン居場所で楽しい体験を重ねるうちに、誰かと関わることの楽しさや、新たな関心の種が生まれているようです。

約2ヶ月オンライン居場所に参加してきて、若者の確かな変化を感じました。

また、声や顔を、自分のタイミングでオン・オフにすることができるのは、オンラインの大きな特徴。これは、居場所に直接来られなくても、オンラインでなら参加できる、という若者にすごくフィットしているのです。人の発言に途中で口を挟んだりすると、会話が成立しにくいオンラインだからこその気の使い方もそこにはあったりして、コミュニケーションを学ぶ場にもなっていると感じています。

オンラインでの交流、結構面白いのです。

自分の中で「リアルな居場所」「オンライン居場所」の存在価値について日々更新中。若者の伴走支援をするときには、場所ややり方に若者を合わせるようにはしたくない。若者に必要な伴走方法を考え、今のカタチでは満たされないなら変えていきたいと思っています。常にアップデートしている居場所にぜひご期待ください!

この活動は独立行政法人福祉医療機構様の「WAM助成(モデル事業)」を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

木口未優

文京区担当

活動報告

2021.06.29