特集・企画
2021.10.22
紙面に載せきれなかった若者へのインタビューをご紹介!2020年度アニュアルレポート紹介第2弾。
NPO法人サンカクシャの2020年度の活動をまとめたアニュアルレポートが完成いたしました。
今回はその中でも特に「若者の声」に焦点をあて、紙面に載せきれなかった若者へのインタビュー内容をご紹介いたします!
※アニュレポご紹介企画第1弾『代表・荒井が「これからのサンカクシャ」を語る。2020年度アニュアルレポートのご紹介とともにお届けします! 』はこちら
サンカクシャのこと、若者はどんな風に感じているの?
サンカクシャでは、スタッフから見た若者の日頃の様子や、何かを感じ取ったり学んだりしている姿をよくお伝えしていますが、実際、若者自身はどんな風に感じているのか?を、若者自身の声でお伝えする機会は、実はそんなに多くないかもしれません。
アニュアルレポートでは、若者たちにインタビューを行い、サンカクシャってあなたにとってどんな場所?をテーマに4名分の声を掲載しました。
が、今回のマガジンでは紙面に載せきれなかった声も含めて、たっぷり、若者から寄せられた生の声をご紹介いたします!
「ここに来ないともったいない!」と思うように
(タマリバ利用者 高校3年生 N.Yさん)
高校がしんどかったとき、家にいても親がいて煮詰まってしまうから来るようになったけど、タマリバでは安心して過ごせています。新しい学校の候補や相談にのってくれたのも、ここに来てよかったなと思うことのひとつ。ここに来るようになってから親との喧嘩が減ったのもよかったなと思います。
今では、良い意味でハメをハズせる場所で、来るのが当たり前になったので、行けない時には違和感を持つこともあります。今は高校の環境変わってしんどさは減ってきましたが、人と触れ合う回数が増えて、ここの居場所にきてる皆といるのが楽しい感じになってきたので、通い続けています。
もしこれからまた逃げ出したいようなことがあったときには、ここに相談できる、と今は思えています。
姉妹で安心して過ごせる場所
(タマリバ利用者 中学3年生 W.Sさん、中学2年生 W.Sさん)
タマリバは、自分が自分らしくいられる場所だと思います。楽しく人と交流できるし、苦手な人とは深く繋がらなくてもいいって安心できます。
私達は姉妹で利用していて、妹も来たいって言ってくれたのが嬉しかったし、妹が来ても良い場所であるのも嬉しかったです。
タマリバでは、料理を作ったりすると疲れるなと思う時もあるけど、人のために何かできるというのは嬉しいし、誰かのために疲れるということは、なんだか充実することなんだな〜と感じています。
※タマリバについて、詳しくはこちら(https://www.sankakusha.or.jp/mag_tag/tamariba/)
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仕事探しに少しずつポジティブに
(進路相談会利用者 23歳 H.Nさん)
進路相談会に参加する前までは、企業で働いている方は専門的な知識を持っている人ばかりだったり、気難しい人が多いんじゃないか…と想像していたのですが、参加してみて、経験が豊富でなくても様々な職についてる人がいることや、大企業で働く人が意外と気さくで十人十色なことを知りました。
会では、仕事の話だけではなく、社内での部活動の参加についてや、趣味のゲームやアニメの話についてなども話すことができ、いい距離感でお話しできたのも印象的でした。
これまでは仕事を探すとき「嫌な人がいたらどうしよう、続けられなかったらどうしよう」と考えてしまっていましたが、参加後は次の仕事を探すタイミングで、「ある程度話題を持って行ってこういうの話そう」「仕事を頑張って余暇をこんなふうに過ごそう」などと仕事やそれ以外の事も以前よりもポジティブに捉えられるようになりました。
少しずつ変われているのかなと自分自身でも思えるようになって、とてもありがたい活動だなとしみじみ思っています。
※就労支援について、詳しくはこちら(https://www.sankakusha.or.jp/mag_tag/baito/)
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人と関わるのも悪くないなと思うように
(シェアハウス居住者 22歳 Y.Tさん)
寮付きの仕事を上司の人と意見が合わず揉めてしまい、勢いで辞めてしまったことで住む場所が無くなって悩んだ末、相談したことがきっかけで入居しました。ここでは色々な人と関わることが多く、最初の頃は「嫌やな、しんどいな」と思っていましたが、「でも人っていい人もいるんだな」と思えるようになった気がします。
僕はどうしても仕事がなかなか続かなくてすぐに辞めてしまうので、今は仕事を続けること、それから入居したての頃のように、支払いできず携帯を止められるということがないよう頑張っています。この場所がなかったらのたれ死んでいたと思います…!
※居住支援について、詳しくはこちら(https://www.sankakusha.or.jp/mag_tag/kyojuusien/)
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自分たちが応援されていることを実感
(カフェ「DAISY BEANS」若者店長 マオちゃん)
以前サンカクシャのスタッフの人と一緒に、夏休みを利用してタピオカの出店に挑戦したことがあり、その時の経験をきっかけにはじめた今回のカフェ。最初は気軽な気持ちで始めましたが、初めはコーヒーの淹れ方を覚えるだけでも大変で、でも皆で挑戦した時間はとても楽しく、クラファンで目標達成した時も全員で本当に喜び感動し、1 から始めることが新鮮でした。開店当初は接客が苦手でお客さんに声をかけられると助けを求めてきた子が、今では頼もしく変化しているのを近くで見ると私も嬉しいし、私自身も成長できていると感じています。
応援してくださっている多くの皆さま、本当にありがとうございます。
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少しずつではありますが、着実に若者との関係を築き、悩んだり困ったりしている若者から必要とされる存在になりつつあることを嬉しく思います。
同時に、今後も長く活動を続けていくため、多くの方からご支援いただけるサンカクシャであり続けられるよう、これからも頑張ってまいります。
ぜひ、サンカクシャと共に若者を支援ください!
サンカクシャは、これまで150名以上の若者と関わってきました。中には、これまでの経験から「将来のために頑張ろう」「困難を抜け出すために支援を受けに行こう」と思える気力を持てない若者が多くいました。
サンカクシャが運営する居場所は、そんな若者たちがまずは目的なくふらっと立ち寄り安心して過ごせる場です。
全ての活動の土台となるこの居場所の運営は、皆さまから寄付で想いを託していただき続けていきたいと思っています。
ぜひ、私たちサンカクシャと一緒に若者がどんな道に進んでも生き抜いていける環境を作るため、マンスリーサポーターに参加し寄付でご支援をお願いいたします。
寄付のお申込みはこちらから(https://www.sankakusha.or.jp/donation/)
なお、マンスリーサポーターになってくださった方、及び、単発で3,000円以上ご寄付いただいた方には、特典としてFacebookの限定コミュニティにご招待しています。
サンカクシャの生々しくもリアルな活動の投稿や、サポーター限定のライブ配信などを通して、サンカクシャの活動をお届けしています。
また、サンカクシャのメンバーズカードを郵送でお届けしたり、zoomなどのオンライン会議で使えるサンカクシャ特製の壁紙画像などもプレゼント!
サンカクシャは、ご支援いただいた皆さまとの繋がりを大切にしていきたいと考えています。
皆さま、ぜひここからサポーターに加わっていただき、共に若者をサポートしていきましょう。寄付でのご支援を心よりお待ちしています。
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