活動報告
2022.02.26
“若者のための居場所”に必要なボランティアのスタンス【ボラ体験記・第3弾】
若者が自然と社会サンカクのきっかけを得られる場として運営しているサンカクシャの居場所。
そんな居場所で、2021年度に若者と寄り添うボランティアメンバーとして活躍いただいた3名の方に話を伺う特別企画!
本マガジンはこちらの企画の第3弾として、ボランティアから見た「若者にとっての居場所の価値」を皆さまにお届けします。
ボランティア体験記・第三弾
居場所ボランティア Cさん(大学生・女性)
トピック
・参加の初日を振り返って
・ボランティアの印象的な活動
・ボランティアとして大切なこと
自分が持っていた偏見に気がついた活動初日
実は私は、かなりの人見知り。
サンカクシャの活動は大学のゼミの先生からの紹介で知ったのですが、1人で新たな環境に入るというのがあまり得意ではない私は、初めて話を聞いた時には「私にはきっとできない…」そう思い、参加するかどうかギリギリまで迷っていました。
ですが、実際にサンカクシャの職員さんと話をして、考えが変わりました。
職員の皆さんが、ボランティア希望者からのどんな質問にも正直に、真っ直ぐ答えてくれる姿や明るく楽しげな雰囲気や人柄に惹かれて、「自分が変わるきっかけになるなら」「私でも力になれるなら参加してみよう!」と参加を決意しました。
そして当日。
事前説明で入念に話を聞けたとはいえ、不安はいっぱい。
「仲良くなれなかったらどうしよう」「なんて話しかけたらいいんだろう」などと思いながら居場所に向かいました。
初日終了後は、いい意味で拍子抜けをして帰ってくることができました。
もっと警戒心いっぱいの若者たちなのかと思っていましたが、若者たちは私たちが話しかけたら案外すんなり会話が始まり、一緒にゲームをしたりする場面も。
積極的に話しかけてくれる子もいれば、お互いに探りを入れている子など様々ですが、「不登校・引きこもりの子と関わるのは難しいのではないか」というのは私の勝手な偏見だったと新たな気づきがたくさんありました。
1対1でゆったり話してみることで見える若者の姿も
居場所での活動の一つに、若者が文京区の魅力を紹介する動画を作るという活動があります。
この活動は、若者と一緒に文京区内の様々なスポットを散策して、簡単な紹介動画を作るために、お店の取材から動画編集までを若者が主となってやっていく企画。
活動の中で印象に残っているのは、この企画の時の若者との関わりです。
居場所にいる時には話したことが無い話題も、歩いている時に急に話してくれたりと多くの気づきを与えてくれます。
居場所では明るくお姉さん気質の子でも歩いているときには将来についての不安を吐露したり、普段はゲームに噛り付いている子でも今興味があることについて話してくれたりと新たな一面を見ることができます。
若者が、居場所にいる時には見せなかったー面や話せなかったことなどを歩きながら話してくれるので、私はこの時がいちばん若者と距離が縮まり仲良くなれる時間かなと思ってます。
普段は居場所でゲームをずっとしている子であっても、取材のために街歩きをしている時は居場所にいる時と違い、できることがほぼ「話をする」「歩く」以外ありません。なので、必然的に若者と色々な話をすることができます。
この活動以外にも、サンカクシャにはたくさんの企画があります。
そういった活動にボランティアも一緒に参加できることもあり、ボランティアとして学べることがたくさんある環境だなと思います。
ただその場で交流するだけでなく、継続的に若者に関わり続けていくことがサンカクシャの強みだと思ってます。
居場所が、若者にとって気軽に来れる場になるように
サンカクシャの活動は、ボランティアが「若者の支援をしよう!」と気負って参加するものではないと思います。(私の立場でこのようなことを言うのはなんですが…)
もちろん、若者を見守り、支え、応援したいという気持ちは大切ですが、居場所は若者たちにとって気軽に遊びに行ける場所、自然と多くの人と関われ、自然と学ぶことができる場所だと思います。
ここにくる若者たちの中には何かしらの困難を抱えた若者も多くいますが、何かのプログラムに参加したり、成長したり、そもそも居場所に来ることも、ルールとして強制して若者に求めることはありません。
支援を受けることを強制されるようになったら、若者は寄り付かなくなるのではないでしょうか。
自分のペースを尊重しつつ、背中を押してもらえる、そんな場。
そして、私たちボランティアとたくさん話し、たくさん遊ぶ。そんな日常が若者にとって多くの刺激に繋がると思っています。
活動時の振る舞いは、関わる回数を重ねることで、「どこに意識を向けるべきか」「どのように会話を広げていくか」など、多くのことに注意が向くようになってきました。
その一環で「こうすれば良かった」「あの時こうやって声をかけてあげるべきだった」と悔いを感じることも多々あります。
初めは気がつけなかった若者の感情や感覚も、参加していくうちに気がつくように。自分自身も自然と成長し、回を重ねるごとに若者の成長も垣間見えて共に成長していく実感を得られる、そんな活動だと思います。
これから新たにボランティア参加するみなさんとも、一緒に活動できる日を楽しみにしております!
いかがでしたでしょうか!
普段なかなかお伝えできていないボランティアの過ごし方、ボランティアから見た居場所を知り、さらにボランティアとしての関わりに興味を持ってくださった方もいるのではないでしょうか。
サンカクシャでは現在ボランティアの3ポディションを募集中!
▼居場所ボランティア
https://www.sankakusha.or.jp/2022/02/08/news-38/
▼若者の「働く体験」のサポートボランティア
https://www.sankakusha.or.jp/2022/02/08/news-39/
▼「働く」壁にぶつかる若者をサポートする伴走ボランティア
https://www.sankakusha.or.jp/2022/02/09/news-40/
ほか2人のボランティア体験記をまだ読んでいない方は、ぜひこちらもご覧ください!
▼第1弾
「ボランティアとしてできることは、その場を楽しむこと」【ボラ体験記・第1弾】
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/220216/
▼第2弾
若者たちの秘めている力に、気がつく瞬間が印象的で【ボラ体験記・第2弾】
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/220223/
若者たちの「いま」と「これから」を、サンカクシャと共に応援してくれる方を大募集!
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ライター
細貝 朋央
ボランティアコーディネーター
活動報告
2022.02.26